ビジネスマッチングコラム

飛耳長目vol.9
感動の調印式

感動の調印式

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M&Aの最終譲渡契約を締結するときには、調印式を執り行います。調印式は結婚式にたとえられるほど、とても大事な行事です。スムーズな統合を推し進める上でも非常に重要です。

調印式では、譲渡企業の社長からごあいさつがあります。

ごあいさつをされる社長の表情や声からは、言葉では言い表すことのできないいろいろな気持ちが溢れ出しています。跡を継いでくれる人が見つかりほっと胸を撫でおろす気持ち、今まで大事に育ててきた愛娘をお嫁に出す父親のような寂しい気持ち、親元を離れても大丈夫なのかなと心配する気持ち、今後の成長を願う親心・・・。今まで経験してきたすべてのことが思い出されます。会社を創業したときの苦労や、苦難を乗り越えたときのこと、ともに働いてきた従業員との苦楽の日々。そして、同じ時間をすごしてきた機械や会社。それらを走馬灯のように思い出し、胸に熱くこみあげるものがあります。

そして調印式には、ご家族がご出席されることもあります。例えば、奥さまやお子さまあるいはお孫さんから、サプライズで社長へのお手紙が読まれることもあります。社長を支え、会社の楽しいときも苦しいときも社長と一緒に乗り越えてきたご家族からの言葉には、ご家族にしかわからない社長の姿、社長への思い、感謝の気持ちが綴られています。
いつもは感情をあまり表に出さない社長も、このときばかりは、ついつい涙を流される方がいらっしゃいます。もちろん会場にいる関係者も涙を誘われます。

また、譲受企業の社長のごあいさつからは、譲渡企業の社長の大切な愛娘をこれから家族に迎え入れる固い決意が伝わってきます。

双方の社長の思いがつまった調印式は、まるでドラマのエンディングを見ているような感覚です。会場は喜びにつつまれて心が温かくなります。また、エンディングロールなどをご用意することで感動の調印式になります。その動画をディスクロージャーの時に双方の従業員にも観てもらうと、その後の統合がスムーズになります。

譲渡企業の社長の心境は、まさに愛娘をお嫁に出す父親と同じです。
今まで慈しみ育ててきたわが子同然の会社を調印式で手渡すことで、社長の思いが引き継がれていくのです。ですから私たちは調印式をとても大切なセレモニーと考えています。

大事な会社の跡継ぎを探されている方、M&Aにご興味をもたれた方は、<support@gift-map.jp>宛にご連絡ください。

2020.12.29掲載

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