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ビジネスマッチングコラム
M&Aと聞くと、会社を売る、会社を買う、ということが頭に浮かびます。
しかし、会社を売るとは、いったい”何を”売ることなのでしょうか。会社を買うとは、いったい”何を”買うことなのでしょうか。
M&Aの手法の中で、多く活用される手法が「株式譲渡」と「事業譲渡」です。
株式=カンパニー
事業=エンタプライズ
簡単に説明をすると”株式を譲渡する”、”事業を譲渡する”ということになりますが、それはいったい“何を”譲渡するということなのでしょうか。
わかりそうでわからない、M&Aは”何を”譲渡するのかについてご説明します。
会社は、ヒト、モノ、カネ、情報、時間といった経営資源をもっています。それらを入れているハコが会社です。そのハコを司っているのが株式です。
「ヒト」は、すなわち人材です。従業員やパート、一緒に働く仲間です。会社が成長していくためには、人材が必要不可欠です。
「モノ」は、製品、在庫、サービス、製品をつくる設備、工具備品、什器、パソコン、複合機、建物、土地などです。モノも会社を運営していくために欠かせないものです。
「カネ」は、その名の通り、お金であり資金です。現金、流動性のある資産、負債の借入金なども含みます。お金がなければ、会社は運営できません。ヒトを育てるのにも、製品をつくるのにもサービスを提供するのにもお金が必要です。
「情報」は、顧客情報、取引先や関係会社の情報、個人情報、その他の情報です。また、その会社独自の技術やノウハウなどの無形資産をいいます。会社が利益を上げるためには、情報は大切です。
そして最後に「時間」です。今まで会社を育ててきた時間すべてです。会社が創業してからの時間すべてを含みます。貴重な時間も会社を育ててきた経営資源の1つです。またこの時間には時機(トキ)つまり機会(チャンス)という側面もあることでしょう。
経営資源のすべてには価値があります。
ヒトの価値はいくらなのか、モノの価値はいくらなのか、カネの価値はいくらなのか、情報の価値はいくらなのか、時間の価値はいくらなのか。これらひとつひとつの価値をすべて合わせて「会社の価値」が決まります。
会社の価値を株式の価値としてお金で表し、お金と引き換えに株式(=会社)を譲渡します。
会社を買うということは、このすべてを買うということです。
一から事業を立ち上げようとすると、ヒト、モノ、カネ、情報、時間すべてが必要になります。しかし、「買う」ことで、これらのすべての経営資源が一度に手に入れられるのです。
“何を譲渡するのか”とは、すなわち、経営資源を譲渡するということです。
今後、本メルマガでは事業譲渡についてや株式譲渡と事業譲渡の違いなどについて順次説明してまいります。
会社を譲渡することをご検討されている方、会社を譲受することをご検討されている方、M&Aにご興味をもたれた方は、<support@gift-map.jp>宛にご連絡ください。
2020.12.4掲載