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ビジネスマッチングコラム

飛耳長目vol.7
はじめの一歩

はじめの一歩

日本でどのくらいの企業がM&Aを経験しているでしょうか。日本の総事業者数が約400万社といわれるなかで、公表ベースでおよそ4,000社といわれています。わずか0.1%程度です。ちなみに国内の上場企業数も約4,000社なので、M&Aを経験している企業は非常に少ないのです。また、M&Aの仲介やアドバイザー、専門家などM&Aに関わった経験者も同様に少ないことが推測されます。M&Aはごく一部の限られた人たちの間で行われているのです。

では、M&Aを経験している約4,000社のなかで、買い手と売り手のどちらが多いと思いますか。
答えは、圧倒的に”買い手”です。そして、その買い手の顔ぶれはいつも大体同じなのです。
なぜいつも買い手の顔ぶれは同じになるのでしょうか。

○M&A経験者は何度もくり返す

買い手としてM&Aを初めて検討している企業がいるとします。M&Aのアドバイザーがいたとしても、初めての経験のため時間もコストも大きくかかります。しかし、一度M&Aを行い経営統合の効果を実感した企業は、その経験をもとに、またM&Aを行います。2回目、3回目と経験を重ねるごとに、売り手を選択する独自の視点をもつようになり、自社にとって一番よいマッチング相手を見抜く目利きの精度が高まります。

このように何事においてもはじめは躊躇するかもしれませんが、はじめの一歩をふみだした企業は二歩目、三歩目とM&Aに踏み入れています。また、M&Aのやり方も工夫・改善し、効率を上げながら繰り返していきます。同じ企業が何度もM&Aを行うのは、それだけM&Aによるメリットが大きいからなのです。
たとえば、取引先を拡大する場合、一から開拓するには人もコストも時間もかかります。M&Aを行えば、売り手がすでに開拓した取引先やマーケット、設備や従業員など、リソースが一度で手に入ります。まさに時間をお金で買うということです。
しかし間違ってはいけないのが、M&Aはあくまでも手段であり、目的ではないということです。

M&Aにより売り手から経営資源を譲り受けることによって、買い手は事業規模の拡大や技術力の強化、新規事業の立ち上げなどを手に入れることができます。収益の拡大とグループでの合理化が最大のシナジーになっていきます。

このように合理的な手段にもかかわらず、M&Aは一部の企業の一握りの世界で行われているのです。知らない人は損をしていると思いませんか。そうです。とてももったいないことをしているのです。機会損失といってもいいでしょう。知らない企業が一から取引先を開拓している間に、M&A経験企業はさらにM&Aを行い、取引先の開拓だけではなく新規事業の立ち上げまで行っているかもしれません。

○M&A市場の売り手の存在

M&Aは売り手にとってもメリットがあります。
売り手がM&Aを行う理由はさまざまです。M&Aにより得られた資金で新しいビジネスを始めることができ、さらに経営資源を集中的に投下することにより経営効率や業績を高め経営戦略をたてる「事業の選択と集中」が行えます。また、他企業の傘下に入ることにより経営を安定させたり、会社の成長のためにさらなるM&Aを行ったりします。もちろん、後継者探しのM&Aも会社の成長を促進する行為の1つです。

M&A市場において、買い手の顔ぶれはほぼ変わりませんが、案件が成立すると市場から出ていくので売り手の顔ぶれは変化します。他にもM&Aに迷い、市場に出てきていない潜在的売り手は多くいますが、なかなか決断に踏み切れない企業が多いと推測されます。ですから、買い手よりもとても数が少ないのです。
売り手の数が少ないからといって、買い手がすぐに見つかるとは限りません。早くマッチングが決まり市場から出ていく売り手と、なかなか決まらず市場に残る売り手があります。多くの買い手にとって魅力のある売り手はすぐにM&Aが成立します。しかし、ニッチな売り手は、マッチングを希望する買い手がそもそも少ないため、マッチングに時間がかかり、場合によっては時間切れでマッチング不成立になることもあります。M&Aのマーケットも需要と供給の原理が働いています。
そうならないためには、売り手の魅力を引き出し、少しでも多くの買い手候補に知ってもらうことが大切です。最後まであきらめずに買い手を探し続けた売り手は、マッチング成立に近づきます。

今後、M&A市場は大きく広がっていくでしょう。売り手にとっても買い手にとっても、M&Aには大きな可能性が秘められています。まずは、はじめの一歩を踏み出しませんか?
M&Aにご興味をもたれた方は、<support@gift-map.jp>宛にご連絡ください。

2020.10.21掲載

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